
夫の転勤が多くて、せっかく慣れた職場でまた新しい環境に…。子育てと仕事の両立だけでも大変なのに、この先どうなるんだろう?と不安に感じていませんか?
こんにちは!夫の4回の転勤で看護師転職を経験した、看護師歴18年目の現役看護師のまみです。私自身、子育てしながら知らない土地で知り合いもおらず、不安のなか転職を繰り返す生活を送ってきました。
そんな私が転職で感じた不安や解決策をお話します。少しでもお役に立てれば幸いです。
夫の転勤が決まった場合の自分の選択肢

退職してついていく
このパターンが多いのではないでしょうか。自分のキャリアや今の仕事にやりがいを感じていたとしても家族が離ればなれになることのリスクを考えて、退職して家族でついていく方は多いです。
転勤先の土地の系列病院に自分も異動して仕事を続ける
後にもお話しますが、全国展開しているグループ病院に勤務していると転勤先にもグループ事業所があれば、退職せずに異動できる可能性があります。
単身赴任してもらい今の環境を変えずに仕事も続ける
子どもが高学年になってくると、中学受験や高校受験を見据えて中々転勤について行きずらくなります。その場合は夫に単身赴任をしてもらうことがあります。自分の仕事も辞めずに環境を変えず働くことができるでしょう。しかしワンオペでの家事育児、受験対策を行っていかないといけないので大変な部分もあります。
転勤で不安になる要素

転勤によって自分のキャリアを失うのではと不安
転勤による退職で、キャリアの中断や自己肯定感の低下につながることもあります。仕事を通じて得ていた達成感や自己肯定感が失われる、社会とのつながりが薄れ、孤立感を感じてしまうこともあるでしょう。
引っ越し先の土地や人間関係に馴染めるか
右も左わからない転勤先での、新しい生活や保育園や幼稚園探し、近所の人と良好な人間関係をつくれるかの不安を感じるのではないでしょうか。
新しい土地で、看護師としての専門性や経験がどのように生かしていけるかわからない
自分の条件に合う、新しい職場を探すことができるか、慣れない土地での生活によるストレス、自分の看護師としてのキャリアを再開することのできる職場を探すことができるか不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
経済的な不安
退職することで、収入が減少することによる経済的不安を感じる方もいるかもしれません。子どもの習い事を転勤先でも通わせたいと考えている場合は、収入が減少することで家計の見直しや貯金をきりくずしたりしないといけない不安を感じることもあるでしょう。
私も転勤のたびに退職し、新しい土地や人間関係に慣れるまで、日中の話し相手は小さな我が子のみ。自分自身の収入はゼロ。主人の会社から手当は出ても、自分で働いていた額には到底及びません。自分に使えるお金が極端に減って、家計の見直しをする日々。ふと社会からの孤立感を感じて鬱々とし不安で泣いてしまうことがあり、精神的にもとても辛かったです。
生活が変わっても看護師として働き続ける5つのコツ

今の職場で実績をつくる
今の職場で、スキルアップやキャリアアップしていくことで、転勤した後の就職先でも評価されやすくなります。有利な条件で仕事を探すことができます。
看護師として実績があると、希望する給与交渉や希望の科、勤務形態が叶いやすくなるでしょう。そのためにも、日々変わっていく医療、看護知識やスキルを磨いておくことが大切です。
全国に系列のあるグループ病院に就職
夫の転勤が多くても、正社員の看護師として働き続けていきたい場合、全国に系列のあるグループ病院の看護師として働くことをおすすめします。
夫が転勤になった場合、転勤先に系列の病院やグループ事業所があれば(介護施設や訪問看護ステーションなど)異動できる可能性があります。
職場環境や人間関係は変わってしまいますが、福利厚生や雰囲気はある程度似ていると思うので馴染みやすいかと思います。系列が同じ病院や施設だと、看護師としてのキャリアを積み重ねることが可能でしょう。
系列病院の一例をあげます。参考にしてみてください。
託児所のある職場に就職
子どもの預け先を確保できる。これは必須です。転勤先での保育園や延長保育ができる条件に合った幼稚園探しは本当に大変です。中々見つからず思うように就職活動ができない、ということもよくあります。
場所によっては、正社員はもちろんパート看護師でも利用できる病院は増えています。すぐ近くに子どもがいて休憩時間に会いに行くことができる、子どもが急に体調不良になった時は、直接病棟など自分の所属している部署に保育士さんが連絡してきてくれるので、お迎えにも行きやすいです。
研修制度の整っている職場を選ぶ
新しい職場では、また一からその職場での業務の流れややり方を覚えなければいけません。なので、研修制度の整っている職場がおすすめです。
「これまで色々な科ですでに多くの看護師経験を積んでいる」という場合は即戦力として研修に時間をかけなくてもいいかもしれません。しかし、慣れない環境や土地で働く緊張感や不安からストレスを感じる人は多いと思います。実際独自の仕事のやり方や流れがある場合が多いので、教育体制が整っているところだと安心です。
ブランクがあっても再就職しやすいように準備
やっと条件の合う職場を見つけて働き始めたとしても、またいつ夫の転勤があるかわかりません。今後も看護師として働いていくことを考えてスキルアップしていくことが再就職時に有利になるため重要です。セミナーへの参加や専門看護師、認定看護師の資格への挑戦など。
私自身もACLSを定期的に更新したり、「終末期ケア専門士」や心理カウンセラーの資格を取得してきました。自分の興味のある分野で、「誰かのために役に立てるお手伝いをしたい」という気持ちで勉強して自身のスキルアップをしていくといいと思います。
家族と今後の生活について話し合う
夫と育児での役割分担や、子どもも交えて家族で家事(洗濯物を畳む日やとりこむ係、週末は夫に朝食を準備してもらうなど)の役割分担について話し合っておけば、新しい土地で働き始めても負担が大幅に軽減されると思います。また地域のファミリーサポートを利用するのもよいでしょう。
看護師の仕事は転勤先でも探しやすい?

転勤先での情報収集の難しさ
- 地域の医療事情や職場環境を把握するのに時間がかかる。
- 子どもが小さい場合育児をしながら条件似合った仕事を探すのが難しい。
- 転勤先の地域によっては、希望する診療科や勤務形態の求人が少ない。
- 特に地方や離島などでは求人自体が限られていることがある。
住所を見てもそこがどこだかわからないし、地域性も知らないところ1人で条件にあった求人を探すのって難しいです。
自分の条件にあった求人を見つけるためには、多くに求人情報を知ることが重要です。そのために、求人サイトやハローワークをこまめにチェックします。
しかし慣れない土地で知り合いもいない中、1人で求人活動をするのは大変だと思います。特に小さな子どもがいたら尚更です。
「初めての転職で誰かのサポートを受けながら探したい」そういうときは、転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。登録するとその日のうちに担当さんから電話があり、そこで希望する勤務形態や条件、家庭の事情などを詳しく親身になって聞いてくれます。
また、面接での対策や応募書類のアドバイスなどしてくれるところもあります。ぜひ活用してみてください。
転職理由が転勤というのはあり?
ありです。というか転職理由が転勤のほうが納得してくれるケースも多いです。しかし、「今後転勤の予定はありますか?」と高確率で聞かれることが多いです。その際は正直に答えましょう。
私の場合は、「はい、主人の本社が○○にあるため、転勤はまたあると思います。しかし転勤してきたばかりなので直ぐに、ということはないと思いますがはっきりとはわかりません。」みたいに答えていました。私なりの誠心誠意で答えるように努力していました。その回答で大体納得してくれることが多かったです。
まとめ

日頃から自分のスキルアップやキャリアアップを意識しつつ、転勤が決まった場合、ついていくのか他の選択肢をとるのか家族で相談する。ついていく場合は、自身でも情報収集しながらも地域に強い転職エージェントを利用し相談しながら決めてもいいんではないでしょうか。
新しい土地、生活では不安なこともありますが、心機一転で新しい発見や新しい友人ができ、それが自分の財産になることもあります。決まったからには前向きに!辛いこともあるけど幸せなこともきっとあります。
お互いに転勤族夫をもつ看護師として、楽しみながらいきましょう!