
こんにちは。
看護師歴18年目のまみです。
私はこれまで、結婚、夫の転勤、出産、子育てを経験しながら、看護師として働いてきました。転勤先で新しく仕事を探したことも一度ではありません。
常勤、パート、クリニック、慢性期病院、透析、そして今に至るまで、その時々の生活に合わせて働き方を選んできました。
そんな経験をしてきた私が今日は、看護師資格があっても、転勤のたびに仕事選びで迷うのはなぜか?というテーマについてお話したいと思います。
結論から言うと、看護師資格はたしかに強いです。でも、今の私は看護師資格がある=転職で困らないではない
と思っています。
なぜなら、実際に悩むのは「仕事があるかどうか」だけではなく、今の自分の生活に合う働き方ができるか”だからです。
看護師資格を持つ転勤族妻は本当に強いのか

看護師は、転勤先でも比較的仕事を見つけやすい資格職です。実際、看護師の働く場所はかなり幅広くあります。
- 病院
- クリニック・診療所
- 訪問診療クリニック
- 訪問看護ステーション
- 高齢者施設
- 美容クリニック
- 健診
- デイサービス など
勤務形態も、
- 常勤
- 非常勤
- パート
- 日勤のみ
- 夜勤あり
- オンコールあり・なし
などさまざまです。
なので極端に言えば、「場所も科目も条件も問わない。夜勤も土日もオンコールもできます」というスタンスなら、たしかに選択肢はかなり広がります。
その意味では、看護師資格を持っている転勤族妻は強い。これは事実だと思います。でも、現実はそんなに単純ではありません。
看護師の活躍の場として、
- 病院(夜勤を含む常勤か日勤のみの非常勤、外来看護師など)
- 診療所やクリニック
- 訪問診療クリニック(オンコール当番あり、なし)
- 美容クリニック
- 高齢者向け介護施設
- 訪問看護ステーション(オンコール当番あり、なし)など多岐にわたります。
常勤か非常勤か、クリニックは午前診と午後診があって、午前診は9時〜12時まで。午後診は16時〜19時や20時まで。
オンコール対応できるかとか、施設や病院だと土日出勤できるか、夜勤はできるのかも問われてきます。
それらを全て受け入れて「どこでもなんでも何科でも働けます!」というスタンスの場合は看護師転職最強です。選び放題。引く手あまたです。
しかしそんなことは現実的ではないですよね。もしそんな人ばっかりだったら看護師不足なんてないはず。
実際は、その人のライフステージによって変わっていきます。結婚、妊娠子育て、小さい子供がいる時の働き方、長い間専業主婦をしていて看護師復帰できるか不安など…本当にその人によってそれぞれの人生があります。
結婚、転勤し始めてからの環境の変化“求人がある”と“自分に合う仕事が見つかる”は別

看護師の求人はたしかに多いです。でも実際に転職を考えるときは、誰でも何かしらの条件があります。
たとえば、
- 夜勤はできない
- オンコールは持てない
- 子どものお迎えに間に合う時間で働きたい
- 土日は家族との時間を優先したい
- 急な休みに理解がある職場がいい
- 通勤距離はできるだけ短くしたい
- 転勤の可能性があっても働ける職場がいい
こうした条件が入ってくると、「求人はある」けれど、今の自分に合う求人は一気に絞られるんですよね。ここを混同すると、「看護師なんだからすぐ仕事見つかるでしょ」と思って動いたのに、実際には全然しっくりこない、ということが起きやすくなります。
私はこれまでの経験から、
看護師資格があることと、無理なく続けられる働き方が見つかることは別物だと感じています。
結婚して初めての転勤で感じたこと
私が初めて転勤を経験したのは、看護師3年目で結婚した後でした。夫の転勤で大阪へ。当時はまだ子どもはいませんでした。
知らない土地での生活。土地勘もないし、その地域ならではの雰囲気や人間関係もわからない。そんな中で、とりあえず家から比較的近い消化器内科クリニックで働き始めました。
でも、そこで私はひとつ気づきました。今まで急性期病院で、忙しく慌ただしい毎日を送っていた私にとって、
ゆっくり時間が流れるクリニックの環境は、思っていた以上に合わなかったんです。
病院勤務のときはしんどくて、辞めたいと思っていたはずなのに、実際に離れてみると物足りなさを感じる。
しかもお給料はこれまでの3分の1ほど。
「自分は何が嫌で、何が嫌じゃないのか」「どういう働き方なら満足できるのか」それが、まだ整理できていなかったんだと思います。
やりたかった仕事に就いても、ライフステージが変われば条件は変わる
その後、私は以前から興味のあった透析クリニックへ常勤で転職しました。
そこはクリニックとしては規模が大きく、同じ市内で複数の施設を運営しているところでした。透析は学ぶことも多く、採血データの見方や内服薬の知識など、1から勉強。やる気もあって、充実しながら働けていた時期でした。
でもその後、第1子を妊娠しました。不妊治療をしていたこともあり、本当にうれしかったです。一方で、常勤でバリバリ働いていた中で妊娠初期に出血し、そのまま入院。体の不安だけでなく、精神的にもかなり落ち込みました。
退院後は気をつけながら働いていましたが、出産後は「子どものそばにいたい」という気持ちが強くなり、退職を選びました。
ここでも感じたのは、同じ自分でも、ライフステージが変われば“働ける条件”は大きく変わるということでした。独身の頃に合っていた働き方が、結婚後や出産後にも合うとは限らない。これは頭ではわかっていても、実際に経験するとかなり大きい変化でした。
子育て中の転勤では、条件が一気に現実的になる
その後、また転勤がありました。少し環境が変わることへのほっとした気持ちもありつつ、また新しい土地で、知り合いが誰もいない中でやっていけるのかという不安もありました。
転勤先で第1子は3歳。そろそろ働こうと思い、就職先探しを始めました。でもここからは、独身時代とは違って、仕事選びの条件がかなり現実的になりました。
私の中で大きかった条件は、
- 小さい子どもがいて、体調不良で休むことがある
- 頼れる人がいないので夜勤はできない
- もう夜勤そのものをしたいと思えない
- 2人目も考えていたので常勤は難しい
- パートで働きたい
- 転勤族という事情を理解してもらえる職場がいい
- 家から無理なく通える距離がいい
こうして書くと当たり前のようですが、これだけ条件が重なると、求人の数はかなり絞られます。求人サイトを見たり、紹介会社に登録したりして必死に探しました。担当者さんも親身に話を聞いて、一生懸命探してくださいました。
でも最終的には、
- 家からある程度近い
- 子どもを預けられる
- 生活動線に無理がない
といった現実的な条件で絞っていくと、選択肢はかなり限られました。結果として、慢性期病院に採用していただきました。人手不足もあり、ありがたいことにすぐ採用していただけたのですが、この経験から私はますます、「看護師だから選び放題」ではなく、条件が増えるほど、選ぶ難しさはむしろ上がると感じるようになりました。
好条件の職場は、いつも求人に出ているわけではない
看護師として働いていると、
- 条件がよくて
- 雰囲気もよくて
- 給与もそこそこで
- 無理なく続けやすい
そんな職場に出会えることも、もちろんあります。でも、そういう職場はやはり人気です。誰にとっても働きやすい場所は、簡単には空きません。実際、長く働き続ける人が多く、欠員が出るとしても定年退職など限られたタイミングだったりします。
逆に、頻繁に求人が出ている職場には、何かしら理由があることも珍しくありません。もちろん、求人が出ている=悪い職場、とは言いません。でも少なくとも、「求人があるから安心」ではないという視点は持っておいた方がいいと思います。
だからこそ、転職するときは
- 条件面
- 生活との両立
- 通勤や勤務時間
- 面接時の違和感
- 見学したときの雰囲気
こういったものをできるだけ丁寧に見た方がいいです。
今の私が思うこと。転勤族ナースに本当に必要なのは“条件整理”
ここまでいろいろな働き方を経験してきて、今の私が強く思うのは、転勤族ナースに本当に必要なのは、「どこで働けるか」より先に、「自分はどう働きたいのか」を整理することだということです。
看護師は資格職なので、仕事自体は見つかることが多いです。でも、焦って転職先を探し始めると、
- とりあえず受かったところ
- 条件を飲み込めそうなところ
- 今のしんどさから逃げられそうなところ
に流されやすくなります。
私自身、今振り返ると「もっと先に整理しておけばよかった」と思う時期が何度もありました。
何が嫌なのか。
何なら続けられるのか。
何を優先したいのか。
どこなら妥協できて、どこは妥協できないのか。
これが見えていないまま転職すると、また次の職場でも迷いやすくなります。逆に、先に条件が整理できていると、求人票の見え方が本当に変わります。
まとめ

看護師は、たしかに転勤先でも仕事を見つけやすい資格です。
でも実際には、資格があることと、今の自分に合う働き方ができることは別だと私は何度も感じてきました。
結婚前と後でも違うし、子どもがいるかいないかでも違う。頼れる人がいるかどうか、夜勤ができるか、通勤距離はどうかでも、選べる働き方は大きく変わります。
だから「看護師だから大丈夫」と思って動くより、まずは今の自分にとって何が無理で、何を優先したいのかを整理することが大事だと思っています。
転職で迷うのは、意志が弱いからではなくて、条件が多くて、簡単には決められないからです。
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